ここがどこであろうと僕は

翠帳紅閨にて

メンヘラ、サブカル、無職の満貫です。

ADHDかもと思った人向け はじめてのメンタルクリニック

こんにちは。なんかチュートリアルの徳井さんが税金を払い忘れた???脱税???とかで活動自粛をするそうで、テラスハウスウォッチャーとしては悲しい限りです。

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徳井さんはわざと税金を払わなかったわけではなくて、「明日やろう、来週やろう…」と思っていたら払い忘れたみたいで、まぁだからと言って税金は払わなきゃなのでしっかり反省してほしいところですが、今までの徳井さんの行動を見ていると税金を払えなかったのはADHDの特性なのでは?という声がツイッター上に多くみられます。

 

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たしかにこういうエピソードを聞くとADHDの人がよくやりそうなことが並んでいます。私は徳井さんの友達でもなんでも無いので、実際どうだか知りませんし、そもそもこのエピソードが本当なのかも分からないので徳井さんがADHDなのかは判断できませんが、こういうのが話題になると「自分もそうなのかもしれない」と思う人が出てくると思います。しかし、風邪かもと思ったら内科に行き、顔がカサカサすると思ったら皮膚科に行く人たちも、メンタルが病気かも?と思ってもなかなか心療内科、精神科(記事内メンクリで統一します)に行く人は少ないのが現状です。多分、今までそういった病院にかかったことが無い人はメンクリがどういう治療をするのか、どういう人がいるのかを知らないので敷居が高いのかな?と思います。これだけ医療が発達していて、心が病気なのに「行きにくいから」と病院に行かないで適切な治療を受けられないのは良くないことだと思うので、「最近、こころが疲れてるかも?」と思っても病院に行きにくい皆さんに、中高、社会人になってからもちょいちょいメンクリに通っていた私からメンクリとはどういった所なのか、紹介していきたいと思います。

なお、風邪にも喉から来るときと熱から来る時があるようにメンタルの病気も人それぞれ、病院もそれぞれ違いがあるのでここに書かれたことがすべてではないとこを一応断っておきます。

 

 受診の前に知っておきたいこと

 

さて、まずは病院でがっかりしない為にADHDについてちょっとだけ知っておいてほしいことを。

そもそもの話ですが、ADHDは脳の作りが人と違うことで得意なこと、不得意なことがあるという障がいです。病気ではないので注射をぶち込んで完治~!みたいなことはありません。生まれつき片足がない人に薬や手術をしてニョキニョキと足を生やすことができないのと同じです。しかし義手義足を付けるように、ADHDの人も病院に行けば生きやすく適応できるような薬が処方されたり、生き方のアドバイスを頂くことができます。

そしてADHDの診断をもらう事はめちゃくちゃ難しいです。心は目に見えませんので知能テストや親への聞き取りなど、ものすごく時間も費用もかかり精神的にも疲弊してしまうようです。そもそも診断をしている病院が少ないですしね。

しかもそうやってテストなどをたくさん受けてあなたはADHDですと診断されてもポンっと治すことはできませんので「生きづらさ」の根本的解決にはなりません。普通に面倒すぎるので正確な診断を受けていないADHDの人はたくさんいると思います。何ならメンクリから診断の必要はないと思うよと言われる事もあるらしいです。

自分、ADHDっぽいなぁと思っても既に上手いこと生きていけている人は無理に診察を受ける必要は無いと思います。ADHDでもそうでなくてもあなたに苦手な事があり、その特徴と上手く付き合えている事には変わりないですし。これは自論ですが、軽度の障がいというのは「背が高い低い」みたいなもので、身長が平均より高すぎたり低すぎたりすると苦労する事が多いですが、変えられる事ではないし活かす事もできるというただそれだけの事です。

 

だからと言ってメンクリ受診が全く無意味な訳ではなく、医者と話す事で自分の状態を客観視できますし、傾向があるな~くらいの時に医者にかかっておくと今後激ヤバになった時一応話した事がある医者にかかれるのでちょっと安心です。医者は自分と同じような人をたくさん見てきたのでより適切なアドバイスができますしまぁ行っておいて損はないと思います。

 

 病院を選ぼう

病院選びは自分が何を優先するかで変わってくると思うのですが、内科や歯医者よりも相性が大切になってくるので「なんかちげーな~~」と思ったらすぐに主治医を変えてくれるちょっと大きめの病院がベターだと思います。

あとは何回か通う事を考えて行きやすいところが良いと思います。とにかく緊急を要する場合はすぐに診察してくれる病院を選んだり、女性の医師だったり、カウンセラーがたくさんいたり、など自分に合った病院が良いと思います。3院通いましたが、社会人で適応障害になった時に見てもらった人がイケメンで、ウキウキしながら通えてよかったです。そんなもんです。

 予約をしよう

どの病院に行くか決まったら予約をしましょう。大体のメンクリは予約制です。初診の枠が少ないのか、医師が少ないのか分かりませんが明日お願いしますと言って見てくれるところはちょっと少ないです。一か月先まで待たないと診察してもらえないという場合もあります。病院によって違うかもしれませんが一回行けば次の予約は取りやすくなる病院が多いと思います。メンクリに行くときって「昨日の夜からなんか片付けができないから受診しよう」じゃなくて長期スパンでのメンタルの不調だと思うので気長に待ちましょう。都心の病院は比較的初診をすぐ受け入れてくれる気がします。また、個人院も大学病院も先生を指名するならそんなに予約の取りにくさは変わらないと思います。

 病院に行こう

予約が取れたらさっそく行きましょう。服とかは普通でいいです。これも病院によりますが、待合室にいる人は大体普通の人です。おじいさんもいるし、サラリーマン、高校生、OLっぽい人などなど。明らかに病んでる見た目の人の方が少ないくらいです。まぁいない事はないけど。

 診察を受けよう

待合室で待つと呼ばれるので診察室に行きます。内科は喉べぇ~ってしたりしますがメンクリは心を見るので医者とたくさん話します。今までメンタル面で辛い事を話す相手は自分の事をよく知っている人が多いと思いますが、医者は私の事を何も知らないので、一から話す必要があります。結構体力が必要ですが知らない人に自分の話をすることで客観視できる事もあると思います。

 帰ろう

一通り話して色々教えてもらい、お支払いをします。抗うつ剤みたなメンタルの薬は副作用が強く、依存性があるものもあるので大体の病院は薬ではなくカウンセリングでの治療をメインにしているので初診で薬を処方してもらえる病院はほぼ無いと思います。料金についてはちょっと忘れてしまったので思い出せませんが病院によって金額が同じって事はなかったと思います。心理テストみたいなのをするかしないかで差が出ているみたいです。多分。

 まとめ

みたいな感じです。メンタルの病気を一発で治すみたいなのは無理なので病院に期待しすぎない方が良いですが、医者は自分と同じような状態を適応している人をたくさん見ているので良いアドバイスを頂けるかもしれません。

徳井さんの件でADHDツイッタートレンド入りすると「自分もそうかもしれない」や「診断書もらってから言え」みたいな意見が出てきてちょっと怖さがあります。結局ADHDでもADDでもアスペルガーでも、それを理由に脱税(というより犯罪)をすることは許されないし、多くのADHDの人は脱税していない訳ですがら「病気だから仕方ない」とは思いません。でも人と違うところがあって、それが辛いのなら専門家からのアドバイスをもらうべきではないでしょうか。

風邪もメンタルも重症化する前に専門医の適切な治療を受けることが大切です。もっと普通に、「ちょっときもちの調子悪いかも」と思ったらメンクリに行けるようになったらいいのになと思います。