ここがどこであろうと僕は

翠帳紅閨にて

メンヘラ、サブカル、無職の満貫です。

何のために、働いている?(勤労2周年記念お気持ち表明)

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今の会社で働いて丁度2年くらい経過したみたいなので、ここまでの労働状況を中間セーブする意味で所感を記録する。故に以下ははてなブログという隙にねじ込んだ自分語りである。

広告の制作ディレクターとしてSNSを運用したり冊子を編集したりウェブコンテンツを作成したりとなかなか幅広い業務に携わらせてもらってきた。もともと広告に興味があったという事は一切ないが、ずっと「自分の内面を発表したい」と思って生きてきた自己顕示欲の塊人間としてはかなり好きな事=仕事という大変ありがたい環境でお金を頂いている。

「俺か、俺以外か」のローランドが天職とは何かと聞かれた時に「宝くじが当たった次の日にも働きたくなる仕事」みたいな事を言っていた気がするがその定義に従うと今の仕事はまさに天職といえる。私が結婚相手の男性を考えた時に年収〇万円以上という条件は無いし、道明寺司と結婚しても共働きをするだろう。(実際大金持ちの主婦はやる事が大量にありそうなので働いている暇はなさそうではあるが…)

それは私が働く一番の理由がお金ではなく自己顕示欲を満たす事になっているからだと思う。

今の仕事には必ず「校了」があり、携わったものが印刷されたり本番環境で投稿されたりと、「完成」する瞬間が必ずあり、それを皆さんにお披露目する機会がある。広告は人に見られてからその広告であるし、人の行動に影響を多少なりとも与えるからこその広告である。私が回して制作したものが世に出る時、自分で自分が誇らしくなるしこれまでの苦労が報われる気持ちになる。この「校了」を繰り返すことで私が私であることを世の中に示し続けることができ、それが私の中で一番の働く意味になっているように思える。

「自己顕示欲が強い」というと自己肯定感が極端に低く、幼少のころから愛されている実感を得られなかった人のように思われることがあるがむしろ逆で、自分の事が大好きで自分は他の人にはない才能があると確信しているからこそ、それを世間に披露することが無く家に引きこもっていることが退屈で仕方がなく強いストレスなのである。

今の会社に入る前はかなり小さい会社の事務員として伝票にある商品をまとめたり、もらった領収書を処理したりする仕事をしていた。細かく、正確な作業が要求される状況が苦手でミスをたくさんしてしまい怒られたり迷惑をかける事が多々あった。当時の私は事務の仕事を正直馬鹿にしていて、誰にでもできる簡単なお仕事だと思っていたので私が事務仕事ができないという事を受け入れることができず、事務仕事さえもできない=自分は本当は何もできないのでは…?と自信を失い結果的には退職することになった。

それからしばらく経って今の職場で働き始めてから仕事に上も下も無いという事、そして自分は何もできないという事は決してなく、自分のできる事を社会に活かす事は可能であるという事に気づくことができた。今の会社でも事務の方が私の不備だらけの書類を直してくれるお陰でお金を請求したり支払ったりできているし、私はその仕事ができなかったので事務の仕事を馬鹿にしていたことについては本当に反省している。もちろん事務だけじゃなくてこの世の様々な仕事には意味があり、私にできない事をやってくれている人がいるからこそこの世は成り立っていると痛感している。そしてそれと同時に私だからこそできる仕事もあるのである。何か一つ苦手な事があったからといって自分は何もできないという事は無く、自分が好きなこと、得意なことを活かせる場面はきっとある。私にとってのそれは校了に向かって様々な手段を用いて制作を進めていく事で、これが苦手な人もたくさんいるはずなのでそれができる事に関しては胸を張るべきなのである。

私は自己顕示欲が強い、つまり自分のできる事を多くの人に示して役立てたいという感情悪いものだとは思っておらず、どんどんアピールしてこれからも自分ができる事を積極的に活かしていきたいと考えている。そのためにそのアピールが口だけにならないように気を引き締めていかないといけないなと思うアラサーまで残り1か月となった今日この頃である。

 

ちょっと余力があるのでもう一つ書いておいていいですか???それは働くうえでどれほどお金を大事にするかという事です。

私はなるべくお金のために働きたくないと思っている。それはお金はいくらあっても永遠に満たされることはないということは火を見るよりも明らかだからである。1000万円稼いだら1500万円欲しくなるだろうし、タワマンはより高い階層に住みたくなるし、より多く海外旅行に行きたくなるものである。お金のために働いてしまうと永久にお金に満足することはできないからこそ、高額な給与をもらっている政治家は賄賂を受け取るし、会社経営者はビットコインを買うし、インスタグラマーは痩せる薬をステマするのである。お金のために働くということは一生ゴールすることのないレースに足を踏み入れるような恐ろしさがある。

年収が500万でも1000万でもアリアナグランデにとってはただの端数だし、アリアナグランデとレディガガどっちが稼いでいるかもビルゲイツの前ではどんぐりの背比べなのである。どれだけお金を稼いでもそれ以上にお金を稼いでいる人はごまんといる状況で一生誰かと比較し優越感を得たり劣等感を感じたりすることはあまりに惨めすぎる。あくまでも私は誰かと比較できるお金ではなく、もっと自分にとって大切な事を優先して働いていきたい。今の私にとっての「それ」は「自分のなるべく得意な能力が活かせること」なのかもしれない。

不幸を感じない程度のお金をもらえる範囲で自分にとって大切な事を守って働いていきたい。なるべくお金のために働くということはしたくないなという決意を固めたのでした。おしまい。